そもそも何故、空き家・古家を取り上げようと思ったのか、というと

まず、全国に空き家が850万戸もあるという衝撃の事実を知ったから。

さらには、そんな現状があるにも関わらず、
新築住宅はどんどん増え続けている事への不安と焦りを感じたから。

空き家を本気で無くそうとするならば、そもそも

「空き家・古い家に住みたい、魅力的だ」

と思う人の総数を増やさなければ、中々進まないと思っている。

「家が欲しい」と考えたときに

「空き家・古家が真っ先に新築と肩を並べて頭に浮かぶ」

様な仕組み・価値観を創造しなければならないのでは無いか。

その為には、新築には無い「古家・空き家の魅力」を実体験を元に発信して伝えなければならない。

「古いからこそ」な素敵なデザインを実践しなければならないし、とにかく「簡単」である必要が有る。

その工程や暮らしぶりを発信して、「楽しそう」「ワクワクする」と感じて貰えなければならない。

「これなら自分にも出来そう」

「空き家・古家が嫌いだったが好きになった」

「新築には無い良さがある」

など

空き家・古家でしか実現出来ない「価値」を伝え続けること。

そして、現時点でその事を一番分かりやすく伝える方法が自分自身が「実際に問題を解決した」家を見てもらう事だと感じ、自宅を展示場として公開する事を決意した。